禁断愛と背徳溢れる三角関係～未亡人の魅力に取り付かれた少女と処女を失った男の物語

本書は、「一に人妻二には処女」の続編であり、挿絵が手描きに変更されたことによって、読者の感覚をより直接的かつリアルなものへと高めます。
主人公は、教師として働く男性である一馬。
淡い恋心を抱いていた未亡人・美紗に、夫が事故死したことを知らされます。
未だに美紗のことが忘れられなかった一馬は、彼女に近づき、悲しみにくれる彼女を優しく支えます。
そんなある日、一馬は、教え子であり美紗の娘・詩織と出会います。
年頃の少女らしからぬ落ち着きを持った詩織に、一馬は次第に惹かれていきます。
そんな中、美紗が一馬との関係を知り、三人で過ごす時間が増え始めます。
最初はただの保護者同然だった一馬に対しても、美紗や詩織からの愛情表現は次第に大胆なものへと変わっていきます。
三人で過ごす時間が長くなればなるほど、一馬の心は引き裂かれそうになります。
美紗と詩織、二つの愛を天秤に掛けることもできず、一馬は自分が取るべき道を見失い始めます。
三人の禁断の恋愛模様が描かれた本書は、官能小説界の最前線を走り続けているこのはなさくやの集大成とも言える一冊であり、読者の感性に鋭く突き刺さります。